ハクビシンは猫を襲う?害獣から愛猫を守る対策・病気の感染リスクを解説

最近ハクビシンの被害に合っているが、うちの猫が襲われたりしないか心配だ。
うっかり接触しちゃって、愛猫に病気とかうつらないかしら…

ハクビシンの被害に合っている方の中で、大事な愛猫が襲われたり、病気にかからないか心配していませんか?

結論から言うと、場合によってハクビシンは猫を襲うことも有り、接触による病気のリスクも存在します。

そこで、ハクビシン駆除ポータルはハクビシンと猫の接触について、

  • どのような場合襲われるのか
  • どのような病気のリスクがあるのか
  • どのように対策をすれば良いか

上記3点を徹底調査。愛猫をハクビシンや害獣から守るための方法を解説します。

ハクビシンは猫を襲う可能性有り。注意すべき2つのパターン


基本的にハクビシンは臆病な性格で、一方的に猫を襲うことはあまり無いとされています。しかし、雑食性でもあるハクビシンは時に猫や犬などに牙をむくこともあります。
ここでは、どのような場合襲われる可能性があるのか、注意すべきパターンを解説します。

注意①:ハクビシンより体が小さい場合

ハクビシンは臆病な性格と説明しましたが、それは自分より大きく勝てそうにない場合のみです。例えば、子猫や体の小さい猫が運悪く鉢合わせてしまうと襲われる可能性があります。
また、ハクビシンは雑食性です。木の実や果実だけでなく肉類も好みます。抵抗力が少なくか弱い子猫は格好のターゲットになりかねませんので、注意すべきです。

ハクビシンのサイズは60~110cm程

成獣のハクビシンの体長は頭から尾の先まで90~110cm程(尻尾を含めない体長は60cm程)、体重は3~4kg程です。
一般的な成猫と同程度のサイズですので、やや小さめの猫は注意が必要です。

注意②:ハクビシンが繁殖期の場合

妊娠している・出産したばかりのハクビシンには狂暴性が高く、我が子を守るために例え体が大きい相手でも襲ってくる可能性があります。
繁殖期と表記しましたが、ハクビシンの繁殖は年間を通じて行われ、明確な繁殖時期はありません。そのため、妊娠している・出産したばかりのハクビシンには通年で注意が必要です。

注意③:ハクビシンが餌を食べている最中の場合


この動画は、餌を食べている最中に猫がハクビシンと遭遇した際の動画です。ハクビシンに自分のテリトリーに侵入された猫は威嚇体制に入り、しきりに追い出そうとしますが、餌を食べている最中のハクビシンは怯むことなく反撃しようとします。
体格差はそこまで無いように見えますが、自分の貴重な餌をとられまいとハクビシンも時には好戦的になるため、注意が必要です。

喧嘩よりもハクビシンと猫の接触による病気に要注意!2つの感染リスク


子猫や小さめの猫であったり、特定の条件でなければ一方的に猫を襲うことはあまりありませんが、喧嘩よりも気を付けなければならないのが病気のリスクです。

猫とハクビシンが直接的に触れてしまった場合はもちろんのこと、以下のような間接的に接触してしまった場合でも感染のリスクがあります。

  • 猫がいつも居るお気に入りのスポット(寝床等)にハクビシンが居た場合
  • ハクビシンの糞に猫が触れてしまった場合
  • 猫と同じ皿でハクビシンがご飯を食べた場合
  • 猫と同じ皿でハクビシンが水を飲んだ場合

具体的に、注意すべき病気・リスクは以下で紹介する4つです。

皮膚病(疥癬)のリスク

野生のハクビシンは「疥癬」という皮膚病にかかっている場合が多く、疥癬は猫への感染リスクがあります。
疥癬とは、ヒゼンダニ科のダニの寄生によって発症する皮膚病で、酷い痒みや皮膚炎を起こします。疥癬は伝染性がとても強く、多頭飼の場合は一気に感染が広まってしまう恐れもあります。
また、猫だけでなく人間にも感染する場合があり、特に抵抗力の弱い人が感染すると重症化する場合も有るため、注意が必要です。

ダニ・ノミのリスク

野生のハクビシンにはほぼ間違いなく何らかのダニやノミがついており、いずれも猫に移ってしまうリスクがあります。
ノミ・ダニが猫に付着してしまった場合、吸血されるだけでなく、アレルギー反応や皮膚病を発症する可能性もあるため、特に注意が必要です。

経口感染による食中毒のリスク

ハクビシンが口にした餌・水で特に注意しなければならないのが食中毒のリスクです。野生のハクビシンが以下の疾病に感染している恐れがあります。

  • サルモネラ菌食中毒
  • カンピロバクター食中毒
  • エルシニア食中毒
  • トキソプラズマ症
  • E型肝炎

引用元:東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画
これらの疾病は猫にも感染する恐れがあり、中には猫が重症化する恐れのある疾病もあります。

パルボウイルス等の病気のリスク

野生のハクビシンには、猫を飼っている方なら一度は耳にしたことがあるであろう「パルボウイルス」の感染リスクもあります。

猫パルボウイルス感染症とは別名「猫汎白血球減少症」や「猫ウイルス性腸炎」とも呼ばれる病気で、猫にとって重症化に気を付けなければならない代表的な疾患と言っても過言ではありません。

感染すると、酷い嘔吐や下痢症状が急激に表れ、重症化すると数日で死に至る場合もあります。恐ろしい点は重症化のリスクだけでなく、その強い感染力にもあります。自然界では一カ月ほどは強い感染力を持ったまま存在できるとも言われており、感染した対象が触れた布などに接触するだけで感染する場合もあります。

ハクビシンによる病気の感染リスクを避けるためにとるべき2つの行動


上記で紹介した通り、ハクビシンとの直接的・間接的接触には多くの感染リスクが存在します。これらのリスクを避けるため・愛猫のためにも下記のように行動することを推奨します。

猫を外に出さない

大原則として、愛猫を外に放し飼いするのは避けた方が良いでしょう。
今まで自由に散歩をさせていた猫の場合、可哀想という気持ちもよくわかります。しかしながら、放し飼いにはハクビシンとの接触による感染リスクだけでなく、事故等の多くのリスクも存在します。
愛猫にとって最も最適と言える判断を取るようにすることをおすすめします。

接触した可能性のあるものは処分する

万が一、接触した可能性がある「餌」「飲み水」「毛布」等は処分しましょう。特に、「パルボウイルス」等は石鹸や洗剤で洗浄しただけでは完全に取り除くことが出来ず、強い感染リスクがあります。
処分すると共に、ハクビシンとの接触が無い場所で新しいものを用意してあげましょう。

ハクビシンに愛猫が襲われない・寄せ付けないための2つの対策


愛猫がハクビシンに襲われないためには、そもそもハクビシンを寄せ付けない対策を取るべきです。年々ハクビシンの被害は増加傾向にあり、それに伴い対策グッズも多数売り出されています。ここでは、ハクビシンを寄せ付けないための対策3点を紹介します。

ハクビシンの嫌がる臭いで対策する

ハクビシンは刺激臭や石油系等、下記のようにいくつか苦手な臭いがあります。

  • ニンニク臭
  • トウガラシ臭
  • 石油臭
  • 天敵(オオカミ等)の尿臭
  • 木酢液の臭い

ハクビシンが居そうな所・良く通る所に、これらの臭いがするものを置いておくことである程度は効果が見込めます。
例えば、「穴のあけたペットボトルに潰したニンニクを入れる」「木酢液をスプレーする」等で対応可能です。

また、これらの臭いがするハクビシン用の対策グッズも売られています。

これらの商品は主に唐辛子に含まれる辛み成分カプサイシンを配合しており、袋状の対策グッズはそのまま設置、砂状の対策グッズは周辺に撒くだけで対策可能なグッズです。

音で対策する

先にお伝えした通り、基本的にハクビシンは臆病な性格で大きな音を嫌がります。下記のような音が効果的とされています。

  • 爆竹の音
  • 録音した中の発砲音
  • ブザー音
  • オオカミの遠吠え音

録音したこれらの音を、ハクビシンが居そうな所・良く通る所で定期的に大音量で流すと効果が見込めます。

また、下記のように感知式でブザー音が鳴る対策グッズも売られているため、これらの設置を検討するのも良いでしょう。

ハクビシン駆除業者に依頼することも検討しよう


上記では自分で出来る主なハクビシン対策を紹介しましたが、個人で出来る範囲でははっきり言って限界があります。

また、一時的に追い出せたとしてもハクビシンは自分のテリトリーに戻ってくる習性があるため、中長期的に見ると、根本的な解決にはなりません。必要なのはそもそものハクビシンを駆除することと、個人では出来ない徹底した対策です。そのためには、専門のハクビシン駆除業者に依頼することも検討しましょう。

ハクビシン業者だから出来ること①:駆除・回収対応

業者なら、ハクビシンを追い出すのではなく、駆除することが可能です。ハクビシン専用の捕獲罠をしかけ、徹底的に駆除してくれます。
個人で駆除するにはハードルが高く、専用の業者でないと難しいでしょう。捕獲用のカゴは1~4万円程しますし、ハクビシンが罠にかかるよう適切な場所に設置しなければなりません。運よく捕獲できたとして、最終的に処分をする必要もあります。
また、出没するハクビシンが1個体とは限らないため、現場を調査した上で「いつまで」「いくつ」「どのような」捕獲対応が必要か判断しなければなりません。

ハクビシン業者だから出来ること②:頑丈な侵入防止対策

侵入させないための対策も、個人よりも遥かに頑丈かつ徹底した対策が可能です。これまで紹介した臭いや音で対策するのではなく、場所・条件に適した柵を用意してくれます。
もし、家屋にも侵入している場合はどこから侵入しているかも特定した上で、基礎的な侵入防止柵も設置してくれるため、業者に依頼するのがベストでしょう。

ハクビシン業者だから出来ること③:薬剤を使用した消毒対応

先にお伝えした通り、ハクビシンには多くの病気リスクがあります。それはハクビシン本体だけでなく、排泄物などから感染する場合もあり、駆除した後の消毒対応が必要です。
業者であれば専用の薬剤を使用し、徹底した消毒対応をしてくれます。

ハクビシン業者だから出来ること④:再発防止対応

業者がここまで対応したとしても、再発する可能性は0ではありません。難を逃れたハクビシンが数か月後に戻ってきたり、新たに別個体がやってくる可能性もあります。
業者であれば、再度戻ってくることが無いよう状況に合わせた再発防止対応が可能です。

ハクビシンと猫の接触はNG!愛猫のためにも早急にきっちり対策を

猫がハクビシンに襲われる可能性はゼロではなく、更に病気に感染するリスクもあります。愛猫のためにも、ハクビシンと接触することが無いよう、飼い主であるあなたが適切な対応をすべきです。
また、ハクビシンは猫だけでなく人間にも多くの害をもたらします。もしハクビシンによる被害に合っているならば、早急に対策をすべきです。

急増する被害に伴い、専門の業者による駆除サービスも提供されています。費用は対策が必要な範囲や状況により異なりますが、最低で15,000円~としている業者も多く、中長期的に見てもコスパも良いでしょう。

調査・見積り共に無料の業者も多いため、まずは一度調査してもらうことをおすすめします。

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